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全体像をつかむことが大切だ

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ボクはたいして勉強ができたわけではないので、高校生を教えていると、「こいつできるな!」というのに出くわす。
そういうのは、たいてい、東工大とか早稲田大とか慶応大とかに進学する。

理系だと、物理は難敵だ。

特に電磁気学で時期がからんだあたりから。

インダクタンス(自己インダクタンス・相互インダクタンス)、リアクタンス(容量リアクタンス・誘導リアクタンス)、インピーダンスまで、わけのわからにカタカナが続出。

数学Ⅲに匹敵する難敵だ。

熱力学。ボクは大学で熱力学は履修したが、熱統計力学は残念ながら習わなかった。

しかし、高校生に熱力学を教えていると、その概念は習わなくてもわかってきた。

熱(温度)とは、分子の運動エネルギーのことだ。
熱力学では、すべての分子が同じ運動エネルギーをもつと仮定しています。
しかし、実際は分子は個々にエネルギーをもっていて、山型に分布している。
これがボルツマン分布だ。
個々の分子のエネルギーを足せば、全体のエネルギーがでる。
全体を足すのは積分だ。
よって、個々の分子のエネルギーをボルツマン分布にしたがって積分すれば全体のエネルギーがでる。

いや、実際の計算過程は面倒なので、こんなに簡単にはいかないが、大学1年ではそういう全体像を伝える概論が大切なんじゃなかろうか。

理系だけでなく、文系だった、経済学ならばどういう必要から発生して今の経済理論になったのかという歴史や、どういう問題点があって、どういうアプローチがなされているのか、という。

いやいや、もちろん「概論」はやっているよ、いわれるかもしれないが、実際に大学生に聞いてみると、どうも、われわれが思っているような概論になっていないようだ。

昔風にいえば、教養の1、2年生で概論でイメージをしっかり伝え、学部の3,4年生でその実際を伝える、という全体像が教員間でもうまくできていないように感じる。

今年度は、新型コロナウイルスの影響で、大学はいまだに多くはオンライン授業。コロナ第2波の模様なので、それはそれでよかった。大学の4年間を、意義ある学びの場にしてほしい。

が、同級生との付き合いはできないようでかわいそうだが…

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